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2013年07月29日
ON THE ROAD
 

先行上映会で『オン・ザ・ロード』を観ました。
会場は早稲田大学 大隈記念小講堂。

ontheroad.jpeg

2012年 ウォルター・サレス監督作品。製作総指揮はフランシス・フォード・コッポラ。
ビート・ジェネレーションの代表的作品 Jack Kerouac『On The Road』が遂に映画化されたもの。
過去幾度となく映画化の話しが持ち上がっては頓挫し、かつてはマーロン・ブランドがディーン・モリアーティを演じるという案もあったとか。

1959年に出版された福田実訳では『路上』という邦題が付けられていましたが、2007年に新訳として出版された青山南訳では、そのまま『オン・ザ・ロード』という題名になっています。
ケルアックが自らの放浪体験を元に書き上げた自伝的小説。
スピード、セックス、ドラッグ、ジャズ、友情…

原稿をタイプする際、紙を一枚一枚入れ替えていたのでは執筆のリズムが途切れてしまうため、タイプ用紙を貼付けロール状にしたもので三週間で一気に書いたという伝説が残っています(即興性やスピード感からビーバップ・ジャズに例えられることもある)
この”三週間で一気に書いた”はケルアックがテレビ出演した際の発言に尾ひれがついたもので、構想や下書きを含めると十年の歳月を費やし、仕上げとして三週間で書いたということらしいです(映画の中にもメモを取る場面、メモを確認しながらタイプする場面があります)放浪に費やした時間は七年間。
1951年に書かれた原稿は有害図書と見なされてお蔵入りとなり、1957年にようやく出版される。
スピード、リズムを活かすためロール紙を用いたのは事実で、未読ですが今では草稿版の『スクロール版 オン・ザ・ロード』も出版されていて、人物が実名で登場し、刊行版では削除された部分も読むことができるとか。

登場人物は実在の人物がモデルにされ、ケルアックをモデルにした主人公サル・パラダイスの他。
ニール・キャサディをモデルにしたディーン・モリアーティ
アレン・ギンズバーグをモデルにしたカーロ・マルクス
ウィリアム・バロウズをモデルにしたオールド・ブル・リー
ルーアン・ヘンダーソンをモデルにしたメアリー・ルー 等々

ギンズバーグ、バロウズはビートの作家として有名。ルーアン・ヘンダーソンはニールの最初の妻。
ニールについては後述。

映画は原作から少し脚色されているような気がしました、これは映像表現に作り替える性質上仕方ないでしょう。原作に思い入れの強い人には不評かもしれません。
原作はハッキリとした起承転結がなく、長編のため、リズムに乗らないと読み進めるのにダレてしまうのですが(ケルアックの文体自体、決して読みやすいものではない)
トーキー映画化され、視覚、聴覚両方を使うことで、物語が持つ疾走感をより分かりやすく表現できています。
139分と長尺なのですが。これはあと10分は縮めた方が、作品としての完成度が高まったと思います。
ビートニクは禅の影響を受けています。禅のようなシンプルさを活かし濃縮した方が、より疾走感のある作品になったことでしょう。

『オン・ザ・ロード』
8月30日(金)TOHOシネマズ シャンテ 他 全国順次公開
http://www.ontheroad-movie.jp/


http://youtu.be/QBgRqapBbW0


1926年 ロサンゼルスへと向かう車中で生まれたニール・キャサディは生前一冊の本も残さなかったにも関わらず(死後に未完成の自伝"The First Third"が発表された)その自由奔放で破天荒な生き方でビート・ジェネレーションの作家や、ヒッピー、モッズ、パンク、グランジ、アメリカン・ニューシネマ等の後のカウンターカルチャー、ユースカルチャーに影響を与える(ニールというか、ビート自体がカウンターカルチャー、ユースカルチャーの原点。ビートは言葉によるロックンロールともいえる。)
ケン・キージー率いるメリー・プランクスターズのサイケデリック・バスによるアシッド・テストに同乗し、運転手を務めてアメリカを横断する。
車泥棒をくり返し、10年間で500台もの車を乗り回し、若き日の大半を獄中でカントやニーチェを読みながら過ごしたニールがケルアックに宛てた手紙は、ケルアックの文体に影響を与えたと言われる。
ケルアックが初めてアパートを訪ねてきた時には裸で出迎え、その逸話は作品中でも重要な位置を占める。
1968年2月にメキシコの線路脇に裸で倒れているところを発見される。
路上で生を受けたニールは、ケルアックと出会った時と同じ生まれたままの姿で、路上で42年間の生涯を閉じた。
1997年には彼を描いた映画『The Last Time I Committed Suicide(邦題:死にたいほどの夜)』が公開された。

1922年 マサチューセッツ州ローウェルで生を受けたジャック・ケルアックは、コロンビア大学を中退した後海軍に入り、船員として世界中を航海するも反抗的態度が目立ち名誉除隊処分をうける。
戦後は親友であったウィリアム・バロウズ、アレン・ギンズバーグ、ニール・キャサディらと共にアメリカ中を放浪してまわる。著書の多くは放浪体験を活かしたものであり、船員時代の逸話を元にした著作もある。
『オン・ザ・ロード』によって時代の寵児となったケルアックは、元々大人しい性格にもかかわらず『オン・ザ・ロード』の破天荒な登場人物ディーン・モリアーティと混同されるようになり、苦悩しアルコールに溺れるようになる(ディーンはニール・キャサディがモデル)
やがて表舞台から去り、ビートニクの友人たちとの親交も途絶え、カトリック教徒である母親の影響で政治的には保守派だった彼はベトナム戦争に賛同し、自らが種をまいたヒッピーカルチャーへの嫌悪を露にし、アルコールと失意の日々を送り 1969年10月 フロリダ州セントピーターズバーグで47歳の生涯を閉じた。


このエントリーも長文になってしまいました…

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